２０代の頃は

なんの迷いもなく、朝から呑んでたし

身体の事なんて考えずに、余裕こいて無茶をしてた。（かといって今が落ちついてるわけでもないが）

 

 

３０代に突入し

少しだけ身体の事を考えるようになった。

 

 

理由は

「何歳になっても健康に呑み続けたいから」

と言うもので、結果的に飲酒の為だ。

 

 

 

たまに行ってたスポーツジムへ行く回数を増やしてみた。

 

 

キックボクシングも習い始めた。

 

 

それは”強靭な身体を手に入れれば、この調子で呑んでても大丈夫だろう”と言う安易な考えだ。

 

 

 

身体を鍛えるという事、すなわちそれは精神を鍛える事である。

 

 

いつもなら帰宅途中は大体酒場へ寄ってたが

「今日はジムへ行こう」

とアフターファイブの自分に厳しくなれつつあった。

 

 

それに時短で酒場も遅い時間までやってないから

赤提灯の誘惑もなく、自然とジムの後は自宅へ直行だ。

 

 

 

酒場をスルーして自宅へ直行するもんだから

以前に比べて出逢いやドラマは激減したが

こっちの生活リズムの方が確実に”人生の後半に活きてくるんじゃないか”という手応えはあった。

 

 

 

結果として、朝から呑む事は全く無くなったし

昼から呑む事さえ躊躇するようになった。

 

 

ジムで汗かいてから呑みにいこう

 

運動してから呑む酒の方が旨いに決まってる

 

 

ボクの脳はそう考えるように切り替わりつつあった。

 

 

 

 

この日は2月末だけど、天気が良かった。

 

「高尾山登るかぁ」

 

朝起きて、そう思いボクは高尾山へ向かった。

 

 

あまりの気持ちよさに我慢出来ず

缶ビール呑みながら登山してしまうと言うプチアクシデントはあったものの

山頂はとても気持ちよかった。

 

 

「やまびこ茶屋」で甘酒を買い、山頂の空気を味わった。

 

 

 

疲れた分、酒は旨いし

飯に関してはより旨い。

 

 

 

 

 

 

 

山頂飯を喰らい、水筒に入れてきたキンミヤをソーダで割って

夕日を見ながら呑んだ酒が

大衆酒場で呑む酒とはまた違った旨さがあった。

 

 

 

これも全てはコロナと言う厄介者が教えてくれたものだ・・・

 

 

 

 

そのまま下山し、高尾山口駅直結の温泉「極楽湯」で疲れを癒した。

 

 

サウナに入り、星空が見える外気浴で最高の整い・・・

 

 

 

「あ〜今日は楽しかったなぁ」

って早めに夜を切り上げるのが普通だし、その生活リズムになろうとしてたのだが

サウナ上がりの酎ハイが旨すぎて、酒場スイッチが発動してしまった・・・

 

 

「風呂上がりにまったりしてる場合じゃねぇ！オ、オレは酒場ナビの看板を背負ってるんだっ！！！！」

 

 

どうやらイケないスイッチが誤作動で押されてしまったようだ・・・

 

 

 

高尾山口駅の隣、高尾駅で緊急下車。

 

 

 

 

頼れる知人が

この辺で屋台呑みしてたインスタのストーリーを上げてたのを思い出したからだ。

 

 

 

しかし時刻は２１時を過ぎている。

普通の酒場なら時短で閉店の時間帯・・・

 

 

 

まぁ一応場所だけでも確認がてら行ってみるかのノリで目的地へ向かってみた。

 

 

 

京王線沿いに突如現した赤提灯！

 

これでもかっ！

ってくらい〔おいでおいで〕している。

 

 

 

駐車場にある２軒の屋台。

 

 

人気が少ない場所だけど、ここだけは盛り上がっている。

 

 

 

まずは奥にある立ち飲み屋さんへ突撃してみることにした。

 

 

「もつ焼き 良」

 

 

どうやら呑める様子・・・

 

 

緊急下車した甲斐があった。

 

 

 

昼間は暖かかったとは言え、夜はまだまだ肌寒い今日・・・

 

ビニールに覆われた店内はストーブが効いてて暖かった。

 

 

 

 

 

屋台とは思えないおしゃれな雰囲気だったが

このタイヤが屋台感を演出してくれている。

 

 

 

 

 

「樽ハイ」

 

 

登山からのサウナ温泉、そして最高の外気浴をかました後に呑む酎ハイ・・・

 

最高にウマッシュっ！！！

 

 

 

立ち飲み屋台ってだけに興奮して、酒場の事はチェックしてなかったが

どうやらこちらは串焼き店のようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「わかさぎオイルサーディン」

 

 

わかさぎをオイルサーディンにしたという

珍しいヤツから様子を見る事に。

 

 

釣ってからすぐに天ぷらにされるわかさぎで有名ですが

釣られてからオイルに浸され、何日経っても食材として生きてるわかさぎ。

 

これはこれでアリだ。

 

 

 

 

「イチボ」

 

 

 

「ハラミ串」

 

 

「ペコロス豚巻」

 

 

「ピーチー」

 

 

高尾山山頂で食べたチキンラーメンと炊き立てご飯が異常に旨かったが

やはり酒場で食べる肉料理は絶対的王者だ。

 

 

 

遅い時間で外は寒いのに、気づけば店内満席状態になっていたので店をあとした。

 

 

 

 

そして次なる屋台はほぼ隣接してる隣の屋台ラーメン屋さんへ。

 

 

 

 

「屋台ラーメン しゅんやっちゃん」

 

 

酒場ナビではこれまで大宮の伝説的おでん屋台や、西成の変則屋台、沖縄の自由過ぎる屋台などを紹介してきた。

 

 

個人的に屋台シリーズはめちゃくちゃ好きで

これから入るこの屋台ラーメンにも期待感MAXで挑んだ。

 

 

インスタで見た写真のラーメンの食べたくて店員さんにお願いすると

「売り切れのトッピングがあるので、出来る範囲で頑張ります」

との事でスペシャルなラーメンを作っていただける事になった。

 

 

 

 

どこで作られたのか分からない謎の手作りパンとビールも注文し

テラス席に座らせていただいた。

 

 

 

ビールは先ほどの立ち飲み屋さんから運ばれるという、まさかのシステム。

 

・・・系列店やったんすね。

 

 

 

 

先ほどと違って、こちらはストーブがなく寒いが心は暖かった。

 

何故なら今から絶品のラーメンが食べれるからだ。

 

 

 

ラーメンとおでんと熱燗は身体が冷えてれば冷えてるほど旨いのは百も承知・・・

 

とにかく身体を冷やす事に徹した。

 

 

 

「スペシャルラーメン」

 

 

チャーシューと海苔がこれでもかってくらい綺麗にトッピングされている。

 

 

 

醤油ベースに刻み生玉ねぎトッピングと言う事は「八王子ラーメン」ではないか・・・

 

忘れてたけど、ここは一応八王子市だったな。

 

 

 

少し甘めの醤油スープがこれでもかってくらいに染み渡る・・・

全ては入念に身体を冷やしておいたおかげだ。

 

 

お花のようにトッピングされたチャーシューも超絶ウマッシュっ！！

 

 

 

そしてすぐさまビールで追いかける・・・

 

 

 

登山も温泉も寒さも

全てはこの最後の一杯の為だったのだ。

 

 

高尾山と屋台が教えてくれた究極の一杯。

 

 

 

 

 

 

 

休日に朝から呑んでるアナタ

 

まぁそれもたまには良いでしょう。

 

 

休日はずっと家でゴロゴロしてるアナタ

 

まぁまぁそれもたまには、本当にたまには良いでしょう。

 

 

 

 

けどやっぱり、確実に言える事はっ！

 

朝から運動して、汗をかいた後に呑む酒の方がぜっっったいに旨いです。