【川の上の売店】ボートに乗って川の上で飲ろうぜっ!! トロッコ嵐山「琴ヶ瀬茶屋」
近かったからこそ
近くに居るからこそ
気づかなかったこと、気づいてあげれなかったことってありますよね。
なんでもっと早く気づけてあげれなかったんだ!って自分を責めるよりも
これからの事を考えて行動するのが大事だと思います。
それは酒場でも同じ事で・・・
ボクは京都生まれ、京都育ちの生粋の京都っ子だ。(とは言っても田舎の福知山だが)
しかし大学生活は京都タワーがすぐ見えるところに住んでいて
それはそれは京都ライフを楽しんできましたし
色んな観光名所にも行ってきました。
しかし先日酒場ナビイカに
「ジュンちゃん、ここ行ったことあんの??」
と言われ、その場所をネットで見てみると・・・
それはそれは素晴らしき場所でして。
しかし悲しいことにボクはイカ氏に言われるまでその場所の存在を知らなかったのです・・・
「オレ・・・京都住んでる時、木屋町に入り浸りすぎたな・・・」
京都人としての恥ずかしさ、過去の過ち、世間知らず・・・
しかし自分を責めてる暇なんてない。
大事なのはこれからの行動・・・
急いで新幹線に乗り込み、京都へやってきた。
場所は嵯峨嵐山。
この町の思い出と言えば、夏の花火大会と川でのBBQくらいだろうか。
『保津川下り』や『トロッコ』が名物なのだが
やはりそこは当時尖ってたもんですから、そんなメジャーどころには興味がなく
時効ということで、今だから言えるのですが
「浮き輪」で保津川を下った思い出があります。
「落ちてる木」にしがみ付いて荒波の保津川に立ち向かったこともありました。
普通にめちゃくちゃ危険です。
絶対に真似しちゃダメです。
そんなことを思い出しながら見る「桂川」は
それはそれは綺麗でしたよ。
「渡月橋」はきた事あるけど、その先はほとんど思い出がない・・・
橋を渡って阪急嵐山駅方向へ向かうのではなく、右方向へ・・・
おやおや皆さん、ボートに乗って気持ちよさそうですねぇ〜。
今回ボクがやりたかった事・・・
それは『ボート呑み』だ。
乗り物に乗って飲酒するなんて・・・
そんなバチ当たりな事がここでは合法的に呑れるらしい。(勿論泥酔はダメですよ)
さぁでは早速ボートをレンタルしようじゃありませんか。
受付は少し並んでる様子だ・・・
うん、それがどうした?
ちょっとくらい並べばいいじゃないか
いや、そんなことより少しだけ”恥ずかしがってる”自分がいるのだ・・・
乗ってるのは大体家族、カップル、友人のグループで
一人でボートに乗ってる人は居なかった・・・
ここまで来たのに、ビビって逃げるのか?
去年は『究極の一人遊び』と題して
一人江ノ島ビーチをやったじゃないか・・・
くぅ
やっぱりダメだ、酒の力を借りよう。
川は逃げない。
ボクはとりあえず酒を求め、もう一つの目的〔酒ポット〕へ向かう事にした。
あと一歩が踏み出せなかった自分に嫌気がさしながら、桂川沿いを歩く・・・
「なぁにぃ!!あそこに一人ボート乗りガールがっ!!!」
一人でボートに乗る強者発見・・・
しかも女性・・・
お姉さん、ボクもアナタみたいな強靭のメンタルが欲しいです・・・
目的の酒場は桂川沿いをまぁまぁ歩く。
こんなところにお店が本当にあるのか・・・?
メッセージ性の強い看板に気を取られていると・・・
うぉぉおお!!
これかっ!!!
ボートに乗って店を営業しているっ!!
「琴ヶ瀬茶屋」
凄すぎる圧巻の光景だ・・・
まだ店に入店するのは勿体ない。
しばらくこの光景を楽しませてもらおうじゃないか。
ドキドキワクワクで階段を降りると
いきなり店員さんが
「ノーフォト、ノーフォト! ココはレストラン!」
と大きな声で言ってきた。
ボクは意味が分からなかったので
「えっ!?どういうことですか!?」
と聞き返すと
「あ〜ごめんなぁ〜外人さんかと思ったわぁ〜こっちどうぞ〜」
金髪にサングラスだから、ただ写真を撮りにきただけの外人さんと思われたみたいだ。
そんな京都弁が可愛いお姉さんに案内され
座敷席に座らせていただいた。
気温はちょうど良い。
今日ここで呑るには適正すぎる気温と言っても過言ではない。
桂川沿いの店舗にボート横付けという異国過ぎる風景が
まさか生まれ育った”京都”にあったなんて・・・
京都北部の与謝郡伊根町にある『伊根の舟屋』もえげつなくよかったが
酒を呑めるという点では
興奮度はこっちの方が高いぞ・・・
ちなみに京都左京区の山奥に
京都の奥座敷と呼ばれる「貴船」という場所があって
そこにも『川床』という素晴らしきネイチャー酒ポットが存在するのです。
京都最高すぎるやろっ!!
昼から一人で桂川を見ながら琴ヶ瀬茶屋で
瓶ビールキメるなんて・・・
オレも随分と大人になっちまったなぁ。
「おでん」
ボクが注文したおでんを見て隣に座ってた外人さんが
店員さんに「アレは何ですか?」と英語で聞きだした。
それに対して年配のおばちゃんは
「ディスイズ ジャパニーズ オデン! トッテモ アッチッチ!」
と説明していた。
なんて風情のある光景なんだ。
ちなみにこのボートの売店はたまに動かして、桂川のど真ん中まで移動し
正真正銘川の上で売店をやることがあるそうだ。
ボートの上でイカを焼く店員さんに
「今日はボート動かさないんですか?」と聞くと
「それは分からへんわぁ〜」とのことだった。
まぁまぁ今日はここで呑めただけでも大収穫。
また機会があれば来てみようと残りのビールを呑み切ったその時!
ボートのエンジン音が
桂川に大きく鳴り響いたのであった。
すると
あっという間に1隻のボートは桂川のど真ん中まで行き、そこに停まったのであった。
一瞬の出来事だった。
そしてそのボートに横付けし、何かを買う手漕ぎボートたち。
あれがボクが見たかった正真正銘の『川の上の売店』だ!!
さてと、こうしちゃいられねぇ。
オレはさっき自分に約束しちまったからな・・・
究極の一人遊びを更新する為に、「一人で手漕ぎボートに乗る」ってな。
琴ヶ瀬茶屋でお会計を済ませ、ボクはボート乗り場へ向かったのだが
やはり緊張からか、足取りは重い。
覚悟を決めボート乗り場の受付のお姉さんに聞いてみた。
「一人なんですけど、今からボートって乗れますか?」
「・・・・すみません、もう受付の時間過ぎてしまってボート乗れへんのです〜」
最初にビビらず受付しておけば乗れたのに・・・っていう”後悔”
と
心の中で「よっしゃ〜乗らんでいいんや!!」・・・っていう”安堵”
「分かりました!また来ます!!」
ってそそくさとボート乗り場受付を後にしたのは
やはり安堵感が大幅に勝ったからだろう。
本格的に夏がやってきました。
今年も琴ヶ瀬茶屋みたいに素敵な天国酒場に出逢えるよう
汗をかき、酒を浴び、赤提灯に涙したいと思います。
動画でも紹介してます!!
↓ ↓ ↓
琴ケ瀬茶屋(ことがせちゃや)
住所: | 京都府京都市西京区嵐山元禄山町 |
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TEL: | 080-5333-0666 |
営業時間: | 9:00~18:00頃 |
定休日: | 不定休 |