そこに朝まで呑める酒場がある限り、酒呑みは朝まで呑むだけなのだ /方南町「味鈴」
最近の悩み事と言えば
自分のお店「SMASH!」(度々名前を出して申し訳ないが)の営業終わりに
呑みに行ける酒場が限られすぎてることだ。
平日は大体店を閉めるのが朝の4時、5時くらい・・・
東京という大都会には
朝から呑める酒場が山のようにある。
しかぁぁし!
仕事おわりでヘトヘト&ベロベロ状態で
いつものように電車を乗り継いで、酒場の為にプチ遠征するのは
それなりの覚悟がいる。
幡ヶ谷駅近辺で朝から呑める渋い酒場・・・
そんな都合の酔い条件が揃ってる酒場なんて、そう簡単に見つけることが出来ないし
すでに訪問済みだったりする。
酒場巡りに苦戦しているボクに信頼出来るサカバーが
気になる酒場を教えてくれた。
「ジュンヤくん、方南町のあそこは朝6時までやってますよ。」
方南町
朝6時まで営業
完璧な条件だ。
店名をネット検索しても、あまり情報が出てこない。
これは訪問しない理由が1ミリもない。
早速店営業終わりの明るくなってきた朝5時前に、方南町へやってきたのだが・・・
やってない・・・
定休日だろうか?
それとも朝6時まで営業してるというのは誤情報だったか・・・
はたまたもう閉店してしまってるのでは・・・
2、3ヶ月前まではやってたけど
実は今月で閉店してしまった
なんてことは、実際よくあることだ。
一応次の日も念の為、仕事終わりに寄ってみると・・・
やってるっ!!!
明るくなってきた時間帯でも光ってる看板が、実に酔い!
「味鈴」
看板には「居食屋」と記載してるが
「居酒屋」としてでも
「定食屋」としてでも利用してくださいね
という意味だろうか。
ライドオン大成功。
「いらっしゃいませ〜」
カウンター席に2人座ってらっしゃったが
2人とも店員さんのようだ。
お客さんはボクだけ。
座敷に関してはもはや『ただの家』状態である。
初見でボクみたいな奴が朝方に来たら、身構えられるだろうと予想してたが
全くそんなことなく、フレンドリーに接してくれたママさん。
もう居心地が酔いです。
「ホッピーセット(黒)」
前回も書いたが、先ほどまでバカみたいに呑んでたのに
場所が変わるだけで同じお酒でも味が変わるのは不思議だ。
この不思議があるから我々は永遠にハシゴ酒を繰り返してしまうのだろう。
全く恐ろしいぜ。
「ここって何年やってるんですか?」
「昔はおばあちゃんが一人でやってたんだけどね、10年前から私が引き継いだの」
結構歴史あったんですね。
10年間も放置しててゴメンなさい。
営業時間は21時〜6時まで??
と記載してある。
つまりはお客さんがいれば、朝の8時、9時くらいまでやりまっせ!
ということだろうか。
「ねぎキムチ」
自家製のねぎキムチをチョイス。
ママさんは元々スナックで働かれてたということもあってか
初見のボクにもバンバン話しかけてくれるので、すぐに打ち解けられる。
「ママさん、方南町の一心太助って行ったことあります?」
「行ったことあるわよ。あそこ凄く安いよね」
「昔からあそこはあんな感じだったんですか??」
「昔はおばあちゃんも働いててね、あん肝を頼むと鮟鱇1匹分くらいの大きなのが出てきたことあったよ」
「さすがです」
「今はないと思うけど、昔の常連さんは私たち女性陣に凄く呑ませようとしてくるからちょっと警戒してたけどね」
昔の一心太助も行ってみたかったなぁ〜〜
さてさて、ママさんのトークで呑むのも良いが
ツマミも何か頼もうではありませんか。
お魚がいくつかあるんですね。
朝ごはんにも良いじゃないですか。
朝ごはんと言えば
こちらの卵料理も良いですねぇ〜
朝まで頑張った自分へのご褒美だ。
一番高いスペシャルなヤツをコールした。
ママさん自ら厨房に入り、焼いてくれた渾身の玉子焼きがこちら!
「スペシャル玉子(スパム、チーズ、明太 ぜんぶ入り)
一皿890円する高級玉子焼きだ。
玉子焼きの中に、スパムとチーズと明太子が入ってるなんて・・・
逆にこれ嫌いな人存在するん??ってヤツだ。
調理師、健康管理士さんなんかにこれを提供すると
「塩分の摂りすぎです!」
って怒られそうだな・・・
でもウマッシュなのは事実であって・・・
すぐにホッピー外1に対し、中3を呑み切った。
「ハイサワー クール無糖レモン」
青がクールに映えるハイサワーに切り替えた。
「いらっしゃっい〜〜あらお久しぶりね」
「喉乾いたよ。瓶ビールちょうだい!」
朝の5時過ぎにお客さんが現れた。
「あ、、ママごめん〜ビールこぼしちゃったよ」
「あらら・・・」
「テーブルに呑ませちゃったなぁ〜」
そんな愉快そうな常連さんともすぐに仲良くなり、色々お互いの自己紹介をすると
やはり予想的中でタクシーの運転手さんだった。
お客さんのほとんどがタクシーの運転手さんだ。
気になってることを最後に聞いてみた。
「ママさん、なんでこの営業時間(21時〜6時)でやってるんですか???」
「この店の場所って商店街からも離れてるし、坂下ったところにあるから、みんなと同じことしててもダメだと思ってこの時間帯でやってるの」
ありがとうございます。
その勇気にボクらは居場所を作ることが出来ました。
外へ出ればもうしっかり朝で朝日が気持ち良すぎたな。
ボクが帰ったあと、何時まで営業されてたんだろう。
サカバーの皆様、幡ヶ谷駅からでも割と気軽に行ける距離感で
朝から呑める酒場知ってましたらコチラへ教えてくださいませ。
なんなら連れてってください。奢りますので。
味鈴(みすず)
住所: | 東京都中野区南台5丁目27−20 |
---|---|
TEL: | 03-3381-1730 |
営業時間: | 21:00-06:00 |
定休日: | 日曜日 |