神奈川県(三大酒場シリーズ)
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市民酒蔵 諸星
古の市民酒場
戦中からある横浜の市民酒場のひとつ。他の酒場と何が違うのかといえば特にないのだけれども、当時のままの屋号を大切に受け継ぐという姿勢が、老舗としての風格を感じずにはいられない。迫力の外観、圧巻の長カウンターは、是非ともその目で確かめて欲しい。料理も豊富で、中でも煮込み、うの花はシンプルながらも大衆酒場にある酒のアテとして完成された名作である。独りそこに座っているだけで画になるような、そんな古き時代のワンシーンに溶け込んで頂きたい。
著者: 味論オススメメニュー: うの花営業時間: 17:00~23:00定休日: 土曜・日曜・祝日 -
十字屋
安定の大箱と安心の名作料理
溝の口西口商店街を抜けてすぐにあるレンガ調のビルには、およそ想像もできない天国がある。狙いは口開けの16時。何十人も入る大箱が、この後押し寄せるであろう呑兵衛たちを、ひっそりと待ち構えているかのように静寂を放つ……この時間が堪らない。辛めの日本酒に合わせる料理は必ず刺身だ。鮮度、ボリュームと安さ、どれにおいても文句のつけようがない。さらに、150あるといわれるメニューの中から選抜された厚焼玉子、ギョーザ、十字屋焼きといった名作料理は、一度食べたらこの店の虜になってしまうので注意が必要である。
著者: 味論オススメメニュー: 刺身営業時間: 16:00~23:00定休日: 日曜日 -
かとりや
ヤミ市跡の秘密基地
溝の口西口商店街の中腹にひっそりとそれは在り、まるでかつてのヤミ市跡のように、昼間だとその存在感は無い。しかし、いったん夜になると暖簾の奥からは爛々とした光と酔客の気配に溢れ、その存在感は商店街一となる。酒で磨き抜かれたカウンターに、洗練されたやきとん、香り高い煮込み、それをアテにする酎ハイが素晴らしく進む。「ひとり、いける?」と、酔客が次から次と暖簾を引く姿は、まるで自分だけの秘密基地の様子を伺うかの様である。
著者: 味論オススメメニュー: やきとん、煮込み営業時間: 17:00~23:00定休日: 日祝 -
大番(生麦)
なまむぎままごめままた──
……〝早口言葉〟でもお馴染みの駅にあるのは、とにかくメンバーのイカが「めっちゃええ立ち飲み屋なんやっ!!」と咆哮するほどの酒場である。
2つある入口からこの酒場の『遊び心』を感じつつ、暖簾を被れば広めの立ち飲みカウンターが満席に近い客らを鈴生りに並べている。
海鮮を中心としたメニューは、どれも滋味かつボリューミー、もちろん値段も『立ち飲み価格』なのがうれしい。
一頻り呑み食いした後は、名物の『大番汁』でサっと優しく体を労わり、立ち飲み屋らしくスっと帰るが『通』というもの。
この酒場の近くに住んでいてまだ訪れたことない方は、今すぐその作業を止めて暖簾に直行することをおすすめする。
著者: 味論オススメメニュー: 大番汁営業時間: [月~土] 17:00~22:00定休日: 日・祝日 -
常盤木
横浜の歴史のひとつである『市民酒場』。その〝横浜三大市民酒場〟のひとつでも顕著な酒場。
桜木町駅から歩いて10分程度にある、いかにも〝老舗感〟を放つその外観で、語らずともその歴史を感じることが出来るだろう。店の時代経過とは反し綺麗な店内。こじんまりとした店内奥の小上がりで、名物の『ふぐ料理』でもつつけば、それだけで幸せな気分にさせてくれることは間違いない。
ふぐ以外にも、大きな『アナゴの天ぷら』やネギがたっぷりの『ネギチャーシュー』もオススメ。
市民酒場、延いては、横浜の歴史を体感するには相応しい酒場である。
著者: 味論オススメメニュー: アナゴの天ぷら、ネギチャーシュー営業時間: 17:00~22:00定休日: 土・日・祝 -
ヒデヨシ商店
米軍基地の近くにある朝から呑める老舗角打ち酒場。
角打ちなので乾き物や火を使わない簡易的なツマミしかないのに、連日アメリカ人を中心に大繁盛である。
日本一外国人が出入りする酒場と言っていいほど、本当に外国人が多い。
酔った米軍に絡まれると、太刀打ち出来ないので気を付けて欲しい。
もしどうしようもない場合は店主さんに助けを求めてください。
店主さんは”横須賀一修羅場をくぐってきた”酒場の店員さんです。
著者: カリスマジュンヤオススメメニュー: 青りんごサワー(ダブル)営業時間: [月~土] 9:00~22:00 [日・祝日] 9:00~20:00定休日: 第1・2・3日曜日 -
栄屋酒場
個性的な酒場の多い横浜『野毛地区』。外から来る多くの”大衆酒場ファン”は、『渋い店構え』を求めてやってくることも少なくはないと思うが、”激渋”という酒場は意外とない。
そんな中、まさに”激渋”の外観、内装の大衆酒場と言えるのがこの酒場。店に入ると左右の壁はリザーブされた”酒瓶”で埋め尽くされている。一瞬で完璧な”激渋”を体感することができるのだ。
こういった酒場での”あるある話”で『料理の盛り付けが上品』ということが多々あるのだが、この店もさりげない酒のつまみひとつにも、その”上品さ”を感じれる。
バラエティに富んだ”野毛飲み”の最後に、ビシっと締めくくるにはうってつけの酒場であることは間違いない。
著者: 味論オススメメニュー: お店の雰囲気営業時間: 17:00~23:00定休日: 日・月・火・祝 -
宮川橋もつ肉店(桜木町)
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ヒデヨシ商店
横須賀が世界に誇る関東最恐角打ち酒場。
朝9時から呑めて、客の大半が近くの横須賀米軍基地で働く米軍さんかその身内である。
濃い目のチューハイにノックアウトされぬようにチビチビ呑むのが、ヒデヨシ式!
店主であるボスもかなり良い味出されてます。
横須賀に行った際はマストで行くべき酒場だ!
著者: カリスマジュンヤオススメメニュー: 青リンゴチューハイ営業時間: [月~土] 9:00~22:00 [日・祝日] 9:00~20:00定休日: 第1・2・3日曜日 -
酒のデパート ヒトモト 立ち呑みカウンター
横須賀中央の朝から呑める角打ち店。
開店と同時に横須賀の先輩方で溢れるDEEP酒場。
一見怖そうな女将さんですが、話してみると良い人です。
横須賀のスタートはここからで!
著者: カリスマジュンヤオススメメニュー: スルメイカ営業時間: [月・火・木~土] 10:15~20:30 [日・水・祝日] 10:15~20:00定休日: 無休 -
いろは
『溝の口西口商店街』の端にある立ち飲み屋。店のすぐ横では電車が行き交い、騒音で通過中はトークが困難になる。まるでインドのスラム街にも似た独特の環境で飲む酒は格別。
酎ハイ系を頼むと”燃える男の焼酎”と書かれた小瓶が渡され、中に焼酎が入っておりそれを割って飲む。
後ろでは”ギギー!ガガー!”などと電車の車輪が擦れる音が聞こえ中、薄暗い店先で一人でひっそりと哀愁を漂わせながら”萌える男”として飲める日を待ちわびている。
著者: 味論オススメメニュー: 燃える男の焼酎営業時間: 16:00~23:00定休日: 日曜・祝日 -
一福
店の外観からは、一見”町中華屋”の様にも見えるが、年季の入った暖簾が横須賀港からの海風で揺れ、または居酒屋の様にも見える。
中に入ると、これまた内観も古いがとても広い。奥の厨房では店主の両親と思われる老夫婦が手際よく料理を作る。
店主も、はじめはぶっきらぼうな感じであるものの、時折ニッコリとひとことふたことを話しかけてくれる。数席あるカウンター席で店主と語らいながら定食を食べるもよし、テレビや大量にある漫画を見ながら瓶ビールでカツ丼を食べるもよし。
気が付いて店を出る頃には、夜の港町の灯りを頼りに千鳥足で家に帰るのだ──。
著者: 味論オススメメニュー: 餃子営業時間: 11:30~23:00定休日: 日曜日 -
千成(平沼橋)
小柄で寡黙そうな店主と明るく優しそうな女将が迎えてくれる。「とにかく食え」と言わんばかりにテーブルに置かれた大皿に次々と焼き鳥を出される。メニューなど気持ち程度に札が並べられているだけなので、直接メニューを店主に聞いてみたいところだが中々声を掛けづらい雰囲気を醸し出している為、初見は”度胸”と”勢い”が必要。
ただ、タイミングよく店主と話を出来ると口は悪いものの、客へ美味しいものを食べさせたいという情熱がとても強くある方で、帰り際も姿が見えなくなるまで見送りをしてくれるという、客へ対しての慈愛に溢れる素敵な”親父”なのである。
著者: 味論オススメメニュー: お手製薬味類営業時間: 不明定休日: 不明 -
天国(てんくに)
『天国』とオレンジの下地にドン!と書かれた入口が目印。中に入ると長いカウンターがあり、その横にはお惣菜が並べられている。メニューも豊富でちょっとした食堂のようでもある。平日は、13時から営業しているので、プロ飲兵衛さんやお昼御飯を食べに来るには丁度いい。あっさりした煮込みが好きな人は、ここの煮込みが絶対オススメ。
著者: 味論オススメメニュー: 煮込み、カニ味噌営業時間: [月~金] 12:00~23:00 /[日] 13:00~22:30定休日: 不明 -
大衆酒場 ぎんじ
とにもかくにも、『煮込み』を食していただきたい。口に含んだ時のあの風味…。好きな人は好きなのであろうが、普通はきっと衝撃を受けるはず。お店の雰囲気は”激渋”で、ここまで来ると逆にお洒落。刺身はさすがの港町だけあって新鮮で美味しい。ポテトサラダのようなマストメニューは、お母さん味が大好きな人なら大満足するはず。
いや、まずは『煮込み』をどうぞ。
著者: 味論オススメメニュー: 煮込み営業時間: 16:00~23:00定休日: 土・日・祝休(第4土は営業) -
中央酒場
テキパキ動いてくれるお姉さま(店員)達がうれしい。外観や内観もそこまで古さは感じられないが、相当前から営業しているらしい。酒も料理も種類が豊富で、いつまででも居れるのだが、都内に住んでる方は帰れなくなるので飲みすぎ注意。
著者: 味論オススメメニュー: 魚介類全般営業時間: 10:00~22:30定休日: 日曜日・祭日(金曜日が祭日の場合、間の土曜日もお休み)