
こんな結婚辞めじゃああああああああっ!その2 岡山「肉の佐々奈美」他
奇跡の角打ち
で乱痴気騒ぎをして
高松に戻ってきた
僕とユナちゃん
その足で2軒立ち寄り
一旦 宿で休憩し
夜の高松に繰り出す
つもりだった
小一時間の仮眠のつもりが
目を覚ますと
まさかの次の日の明け方
宿題酒場に行きそびれるという
大失態
まぁ
連日の酒浸りで
諸々が悲鳴を上げてたのだろう
その諸々を労わるべく
早朝に駆け付けたのが・・・
スーパー銭湯
じっくり1時間
湯気と戯れ
その諸々を癒した
風呂上りにはビールを欲する
朝8時に瓦町周辺で
その望みを叶えてくれるのは・・・
ココどうだろう・・・?
「すいません・・・」
「いらっしゃーい」
「あの・・・」
「はい」
「ビールって呑めますか・・・?」
「呑めますよ~」
レトロ喫茶グレコ最高っ!
アホほど寝て
たっぷり汗もかいて
脳も体も
シャッキシャキッ!
「ンゴッンゴッンゴッ!」
「プハーーーッ!」
「体中の細胞がっ!」
「ビールを歓迎してるねっ!」
ビールの旨さだけで言えば
今回の旅で一番だ
ローマで最古のカフェが店名の由来
グレコ最高っ!
胸やけゼロで空腹感
ビールで流し込むサンドイッチが
堪んねえ
結婚の報告をしに
彼女を実家に連れてった呑み
最終章
いいスタートが切れました
宿を引き払い
高松駅へ
お世話になった香川県に
別れを告げ・・・
と その前に
栗田三江(くんだみえ)さんから
誤情報頂いていた
駅ビルの中の
立喰い寿司七幸へ
お刺身盛り合わせが
お値打ちとのことだが
体調万全絶賛空腹中
ガッツリお寿司頂ますっ!
瓶ビール
キンキンに冷えてやがる
栗田三江(くんだみえ)さんの仰る通り
お店の意思意図を感じる
ビールの冷たさだ
お寿司ピッカピカッ!
見た目も美しいが
とにかく味に感動
マグロもいいが
鯛はまちサワラの旨さに
震えんばかり
「栄寿司ぐらい美味しいね」
「うん 栄寿司ぐらい旨いな」
「お値段は栄寿司のほうが・・・」
「ネタは栄寿司より大きいな」
「栄寿司にはない日本酒もあるよ」
「酎ハイもハイボールも 栄寿司にはないよな」
立石に住んで3年半
お寿司のモノサシは
すっかり栄寿司になってしまった
僕とユナちゃん
トロ鉄火巻きの
トロ占拠率に驚愕し
元気巻きに
元気を貰い
涙巻きに涙し
七幸を後にした
リムジンバスで
高松空港に行って
東京へ・・・
なんてもったいないことはせず
快速マリンライナーに
乗り込み・・・
岡山へっ!
酒場ナビお馴染み
呑める○○シリーズ
の宿題店が岡山にあるので
せっかくココまで来たのなら
1年半前に岡山に来た時は
弾丸すぎて
立ち寄れなかった
前日の深夜バスで
10時間かけて
東京から岡山へ
早朝
特急スーパーいなばで
鳥取へ
をシバき
岡山に戻って
でシッポリ
せわしなく西宮へ
向かったんだよな
懐かしい
駅から歩くこと20分
あれかな・・・
出たっ!
肉の佐々奈美っ!
噂に聞いた
呑めるお肉屋さんっ!
おっ!
カウンターがあるじゃないの
ほぼ確定だが一応聞いてみよう
「すいませーん」
「いらっしゃ~い」
「あの・・・呑めますよね」
「生ビールしかないんやけど」
「やたっ!確保っ!」
伊集院光さんの若い頃のような
にこやかなマスターがお出迎え
「牛タンとサイコロステーキ焼いて・・・」
「揚げモンだけやねん」
「なるへっ!」
「ほな ビールと唐揚げ下さいっ!」
「あいよっ!」
なんとも美しいプレミアムモルツッ!
優美で端麗で見目麗しいお姿
きめ細かい泡は
まさに神泡というネーミングがふさわしい
「今日はビールの神様に・・・」
「随分と愛されとるなっ!」
「ホントそれ」
ビールの美しさを
尚際立たせる
キツネ色の唐揚げ
子供が生まれて
小学生になったら・・・
唐揚げビール柄の下敷きを
持たしてやろう・・・
優秀な呑兵衛に育てるための
英才教育だ
素材の旨味っ!
衣の味付けは控えめに
この鶏を食えっ!
というお店の意思意図が伝わってくる
流石お肉屋さん・・・
もう一品・・・
豚カツ 串カツ ハムカツ・・・
選びかねますが・・・
酒場ナビ酒訓第12条
決められないなら いっそ一番高いモノを頼んでみろ
「牛カツ下さいっ!」
866円の牛カツ
そういや
この酒訓に則った時も
やはり牛肉
ビフカツだったな
真っ赤なレア断面ではないが
漂う旨そうな香ばしさ
被りつきたい衝動を突き動かす
ガブリッ!
「美味しいねっ! 牛坊ぐらい」
「うん 和敬ぐらい旨いなっ!」
「もしかしたら 幸泉ぐらい美味しい?」
立石に住んで3年半
牛肉のモノサシは
すっかり立石焼肉になってしまった
僕とユナちゃん
「マスター 焼酎とかウイスキー置いてくださいよ」
「ウチは居酒屋やない」
「ご飯もあれば嬉しい」
「ウチは食堂やないし」
「牛テールラーメンとか」
「むっ」
「肉屋のカレーとか」
「むむっ!」
「お魚仕入れて 肉屋の焼き魚とか」
「むむむっ! ってもはや魚屋やんっ!」
「無理かーっ!」
マスター
ご馳走様でした
駅前商店街に戻って・・・
素晴らしい食堂を発見
ここで小休憩だ
まぁ結果呑むので
何を休憩してるのだろうか
店頭の食品サンプル
ノスタルジックな店内
心躍るOHS(オカズの入ったショーケース)
ふいに出逢えた
いにしえ食堂
これだから旅はやめられない
静かで穏やかで
のどかな時間が流れる
まさかこの後・・・
殺伐とするとは・・・
知る由もなかった
「ココ出たらどこ行くの?」
「SGLスタジアム尼崎行こう」
「えすじーえる・・・?」
「阪神の2軍の球場やねん」
「球場??」
「今年こけら落としやねんで」
「・・・」
「せっかく岡山来たんだからさ・・・」
「ん」
「アタシ 倉敷の美観地区とかさ・・・」
「ん」
「児島ジーンズストリートとか行きたい」
「ん・・・」
「まぁ 今日はええんちゃう」
「・・・」
「っていうか2軍の試合ってお昼でしょ」
「おん」
「尼崎でしょ 間に合うの?」
「いや 今日は試合やってへん」
「へっ?」
「球場外から見た雰囲気をやな」
「・・・」
「味わいに」
「・・・」
「・・・」
「バカでねの」
「あっ 秋田弁っ!」
そう
ユナちゃんは
になるのだ
「試合やってねとぎの球場ど」
「あん」
「目と鼻の先の倉敷ど」
「あん あん」
「どっちえぐが決まってらだべ」
「あん あん あん」
「バカでねの」
「・・・バカてなんやねん・・・」
「倉敷の 馳走屋菜乃花行げるで思ってだ」
「ちそうや なのはな・・・?」
「知らねの」
「・・・うん」
「旅猿さも出でだし」
「・・・」
「何より 太田和彦が行った酒場だべ」
「あは そうなん」
「酒場ナビなんて偉そに・・・ 知らねんだ」
「あん」
「ダッサ」
「あーーーん」
「人前で怒鳴るなっ!」
「おん おん 」
「何よ 言いでゃごどあったら言いなよ」
「おん おん おん」
「何っ!」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「お 太田先生のこと呼び捨ですんなーーっ!」
「・・・」
「・・・」
「ダッサ」
「こんな結婚やめじゃぁーー!」
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肉の佐々奈美(にくのささなみ)
住所: | 岡山県岡山市北区表町1-9-1 |
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TEL: | 086-232-3373 |